● 両親のどちらかが「わきが」である。
● 耳あかが濡れている。
(アポクリン汗腺は外耳道にも特異的に存在するため)
ほ乳類の殆どは「臭腺」を持ち固有の臭い情報を発しています。
犬のマーキング(散歩などをすると時々オシッコを塀等にかけるしぐさ)が良い例です。嗅覚が著しく退化した人間では、この臭いの情報がかなり曖昧になり臭腺も退化していったと考えられています。人の臭腺の名残りが実はアポクリン汗腺なのです。
女性は「わきの下」「乳輪まわり」「陰毛の外側」に臭気の出るところがあるですが、男性は発毛が多いため胸毛や腹部の部分からの臭気も考えられます。
このアポクリン汗腺は「マンマリーライン」といわれる乳腺の並びに沿って存在します。しかもそれは毛穴に開口することからアポクリン汗腺が存在する所は以下の部位に言及します。
個人の体臭は全ての人に存在しますが、個人差が大変大きいものです。
これは人種により特徴づけられものの一つといわれていますが、特に日本人を含む蒙古系民族は体臭(わきが臭)が大変少ないとされています。
ですから、かえって日本人はわきがを気にする傾向にあるのでしょう。
そして、この特異的な臭いは遺伝することが証明されています。この遺伝形態は「常染色体優勢遺伝」ですから、基本的には臭いが出るほうへ形質発現するのです。
混血の少なかった日本人では、なかなか強いわきがの人が現れなかったのもこういった理由からなのです。ちなみに他の民族では、日本人とは比べ物にならないほど体臭がきついといわれています。水が少なく入浴の習慣が少ないヨーロッパの人たちの間では、こうして香水文化が発達したともいわれています。

ヨーロッパで香水分化が発達したのは、体臭がきつかったこともあるようです
また、わきがの遺伝子は数個存在し、発現数が多い程臭いが強くなるとわれています。
ですから、親の形質が単純に子に伝わるのではなく、父親と母親のそれぞれの遺伝子がいくつずつ伝わったかにより子供のわきがの度合いが決まってくるのです。時に「ややわきがの父親」と「ややわきがの母親」から「本格派わきがの子供」ができることもあるわけです。
大変面白い(生物学的に意味が分かっていないことですが・・)ことに、アポクリン汗腺は外耳道にも存在しています。ですから、わきがの人は大抵耳あかが湿っています。
いわゆる竹細工の耳あか掃除器で耳あかが取れ、その耳あかを空中に飛ばす事ができればその人はわきがでは無い事が多いのです。
それに対し耳綿棒でぬっとりした耳あかが取れる人は、わきがのことが多いといわれています。
● 個人的に汗の量が多く気になる。
いわゆる汗は、エクリン汗腺から分泌されます。
エクリン汗腺は体中の皮膚に存在し、アポクリン汗腺とは異なり直接皮膚に開口しています。エクリン汗腺から分泌される汗の働きは体温の調節にあります。
アポクリン汗腺からの分泌物とは異なり、臭いの成分は殆ど無いためあまりわきがとは認識されません。しかし、わきの下は皮膚が密着しやすいため発汗も多く、これがアポクリン汗腺からの分泌物を衣類に浸透させシミを作ったり、より臭いを発散させる原因になります。
【コラム】ヨーロッパにはない「わきが治療」

『わきが』とは脇が香と書いて脇香から発生しています。
他のほ乳類と同様、人間も個人個人「臭い」があるはずで、その「臭い」の源は脇の下にある臭腺です。
実は全世界の殆どの民族はこの臭腺を持ち特有の臭いを放っているといわれていますが、中国大陸の内側に端を発する蒙古系民族は唯一臭腺が発育していません。私たち日本人は蒙古系民族の血を引いているため、わきが臭う人が少ないのです。
ヨーロッパでは古来より多彩な文化や文明を持ち、医学も常に先端を歩んできましたが、ここでは現代でも「わきが手術」はきわめて稀といわれています。
日本から遠いヨーロッパから留学する医師に、日本のわきが手術を見せると、「初めて見た」とか「私の国では考えられない」等という話になります。
実は彼らは全員「わきが」なのです。ワキガが臭わない人がいないため、『わきが』が普通なのです。普通なら、治療の必要はないわけですよね。 というわけで、きわめて美しく華やかな文化を持つヨーロッパでは「わきが治療」は殆ど無視されているのです。
美しい白人のモデル、輝かしいブランドと繊細なファッションに包まれるオートクチュール。そんな会場の中は香水の臭いで満ちています。それは、脇の臭いを隠す下着のようなもの。でも、それを美容外科の手術で治療しようという人は殆どいないのです。
わきが・多汗症に効果的な超音波メス法の手術の実際は、
[超音波メス法(ソノペット法)の手術の実際]をご覧下さい


